資本論第3巻講座のお知らせ
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あなたのための資本論講座 第15期
〔全13回〕
資本論(第3巻)講座
名古屋資本論講座第15期は、資本論第3巻講座です。 第3巻 資本主義的総過程は、第1篇 利潤論、第2篇 平均利潤論/生産価格論、第3篇 利潤率低下法則、第4篇 商業利潤論、第5篇 地代論と6篇からなり、新日本新書版資本論では6分冊に分かれています。 第12期第3講座は、この6分冊を13回で学習する講座です。 「資本論」刊行150周年、今なお光輝く「資本論」世界的規模で、金融資産や所得の格差が拡大していく中「資本論」見直されています。「利潤率低下法則」など、どの篇も興味深いものがあります。 1巻から弟3巻までの講義が通して学べる宮川彰先生の第3巻講座です。 ご一緒に学習しましょう! |
【講師】 宮川 彰 先生
首都大学東京名誉教授・名古屋資本論講座講師
1948年愛知県木曽川生まれ・滝高校・東京大学
6月16日(土)開講
【 | 全13回 | 】 | 資本論第3巻を、13回に分けて、学習します。 |
【 | 月1回 | 】 | 第3土曜日 午後1時30分~5時30分 |
【 | 開 講 | 】 | 6月16日(土) |
【 | 会場 | 】 | 愛知民主会館2F会議室 |
【 | テキスト | 】 | 新日本新書「資本論」第8分冊~第13分冊 |
上製版「資本論」ⅢaとⅢb | |||
【 | 受講料 | 】 | 全13回で 35,000円(35歳以下 13,000円) |
奨学生 13,000円 | |||
【 | DVD・ビデオ受講 】 40,000円 | ||
(冊子講義要綱、各種資料、毎回の講義DVD) | |||
【 | 申込み | 】 | 申込金 5,000円(受講料の一部)を添えて。 |
主催:名古屋資本論講座ボランティア(あいち赤旗文化セミナー・ほっとブックス新栄)
連絡先 ほっとブックス新栄 〒461‐0004 名古屋市東区葵1-22-26
TEL:052-936-7551 fax:052-936-7553 hotbook@muse.ocn.ne.jp
【講師メッセージ】 アベノミクスの景気回復宣伝とは裏腹に、私たち働くもの庶民には、経済の回復は少しも実感ができていません。日銀の「ゼロ・マイナス金利政策」による金融システムの侵蝕と、借金財政が膨らみ続けています。 「産業空洞化の克服」は無策放置のまま、働く者の賃金収入は物価上昇に追いつけず消費低迷をよぎなくされ、雇用不安定と介護・医療・養育など生活不安の増大はおさまる気配がありません。目立つのは、金融利得に群がる大企業や資産家の収益資産の膨張と、貧富格差の亀裂拡大ばかり。これが、AI時代の先進国病である“雇用なき成長”、日本型「緊縮政策」(国民的収奪)の実態です。『資本論』(第3巻)が明らかにするのは、このような資本主義の諸矛盾、これを経済の分配法則に即して原理的に暴き出します。同時に、貧困・失業、戦争・環境破壊など否定的現象の裡に、AIの牽引とIT技術革新がもたらす、『資本論』第3巻の眺望にいどみましょう。激動の情勢も取り込みながら、身近な疑問に答え、社会がわかり自分が見えてくる、楽しい講座めざします。 |
『資本論』第3巻(「資本主義的生産の総過程」) 年間講義スケジュール
2018年6月~2019年6月
『資本論』第3巻の目次 | このキーワードで現代を読み解く | |
第1講 | ガイダンス 「序言」を中心に | 第3巻で何を学ぶか。価格の真相‐常識(=労働価値説)の威力と非常識(=効用価値説)。IT-IOT時代の分配法則のゆくえ。 【第1,2巻価値論のおさらい。エンゲルス第3巻補遺】 |
第2講 | 第1篇「剰余価値の利潤への転化」 | 資本の動機・目的である“利潤”とはなにか。 資本主義エンジン=“利潤”正体を突き止める。 【剰余価値論のおさらいと応用】 |
第3講 | (第1篇の続き) | 資本の「節約」の意味すること-効率化/環境問題/人間浪費。 “利潤”による資本の神秘化。 【ネット通販/ヤドカリ商法などのあらゆる経費削減試み】 |
弟4講 | 第2篇「利潤の平均利潤への転化」 (第2篇、平均利潤の法則) |
資本どうしの競争・平均利潤で価格相場の形成。 利潤分捕り合戦では偽の兄弟ぶり、対労働搾取では真の兄弟ぶり-階級的団結の経済利害根拠だ。【だれのための分配法則か】 |
第5講 | (第2篇の続き、市場価値法則) | 「転形問題」なるマルクス論難の計算弄び-この機会に論理的=歴史的弁証法を玩味する。 |
第6講 | 第3篇 利潤率の傾向的低下の法則 | これぞ資本主義に引導を渡すアリ地獄の宿痾だ。 省力化=生産力増大が利潤率低下を働く“自己否定的”矛盾だ‐反作用因と共にしっかり学ぼう。 |
第7講 | (第3篇の続き) | 資本主義(利益率)停滞論。マルクス恐慌諭。資本にとって最大の危機=恐慌の功罪を見抜く。 →資本存亡をかけた侵略性、環境破壊、南北問題、グローバル化。 |
第8講 | 第4篇 商人資本。利潤の商業利潤と産業利潤とへの分裂 | 商業の悲願は依ってたつ流通時間を無くす(注文経済化)という自己否定だ。商業利潤の正体と。商業活動=空樋の削減へ。 【“薄利多売”は資本原理。デル方式、POS/IOT推進】 |
第9講 | 第5篇 利子生み資本。利潤の利子と企業者利得への分裂 | 利子とは何か。現代信用/金融関係の主役=「利子生み資本」を労働化価値に基づいてしっかり掴む。 “貨幣が貨幣を生む”幻想=資本物神化の頂点。 |
第10講 | (第4・5篇の補足) | ITによる流通革命の最前線。“尻尾が犬を振る”資本還元法による資産の市場評価。幻想の相乗。架空資本の正体暴露。 |
第11講 | 第6篇 超過利潤の地代への転化 | 地主と資本家との階級対立/同盟の基礎。大地が地代価値を生み、土地に価格がつく究極の神秘暴露。 バブル後の地価下落は地代法則への回帰だ。 |
第12講 | 第7篇 収入とその諸源泉 | 全3部の総括。御用学説=経済学三位一体定式“労働-労賃、資本-利子、土地-地代”の批判。 |
第13講 | まとめ&未来社会論 | 国富=労働者が生み出した“社会の剰余価値”の行方という階級的マクロ観点から、財政赤字、年金社会保障どうなる、低金利収奪の問題を切る。『資本論』のえがく“未来社会”。 |